ちゃらんぽらんたん日記

社会 society に興味があります。

2019-01-01から1年間の記事一覧

時代だから、に対する疑問

社会の趨勢は断続的に変遷していく。 社会が変わっていく中で、それに対する理解を示す意味で「時代だから」と開陳する人がいる。社会の変化に対応するためなのは理解できるが、この「時代だから」という理解は、些か詭弁であると言わざるを得ない。 なぜな…

嫌われないように生きる人生は幸せなのか

幼少期から他人の評価を酷く気にかけた。 他人の目が気になるあまり、萎縮して動きが小さくなる。誰かが自分の悪口を言っているのではないか、誰かに嫌われていないか、と常に考えてしまう。 それもあり、学校に疲れて中学校では不登校に、大学生の時は鬱病…

別に不倫は悪ではない

不倫は文字通りタブー視されている。世俗は他人の不倫問題を好むから、芸能人が不倫スキャンダルで社会的サンクションの対象となることが屡々ある。だがそもそも、不倫することは別に悪いことだとは思わない。良いとも思わないが。 本来、不倫は各家庭の内輪…

人はみんな偽善者だ。きっと。

人間は本質的に利己的だと思っている。 一見利他的に見えるような行為であっても、それは意識的、無意識的に関わらずおためごかしでしかない。 例えば、・被災地や社会的弱者を支援するためのボランティア活動・吹雪の中、親が子供に覆いかぶり命を賭して子…

トーホウリゾートのCMに対する違和感

トーホウリゾートは北海道札幌市に本社を構える、ホテル業を営む企業だ。 同社のCM(おそらく北海道だけのローカルCM)は、漢字をベースに意匠工夫を凝らしたCMで、以前から面白いというか好感を持っていた。 だが、最近放送されている新CMは、些か好感を持…

懐疑を懐疑しない

正しさは所有できると勘違いする事がないよう、懐疑を懐疑しない姿勢が必要だ。 マンハイムは存在被拘束性(思想や知識は文化的社会的諸条件によって拘束されているというもの)の概念を提唱した。これはある意味、社会的本質は相対主義であることを示唆する…

経済合理主義が行き着く先

LGBTは「生産性」がない、との論文を寄稿した某衆議院議員は、LGBTに関して、「税金を投入する必要ない」趣旨の発言をした。 相模原障害者施設殺傷事件の加害者は、障害者に関して、「税金の無駄」と開陳していたらしい。 これらの主張は、彼らにとっての経…

平成を笑う昭和

昭和が平成を笑う。 こんなことも知らないのか、と。 だけれども、自分達が生まれる前のことなんて当時を生きていた人達と比較したら知らないことの方が多いだろうし、根本的に生きている時間が違う。 理想は、昔はこういうことがあったんだよ、と誠実に知識…

ドラマ「ハンドレッド」から学んだこと(続)

人が意識的に変わることは難しい。年齢を重ねて経験を積んでいけばいくほど、特定の考えに固執し、思考の新陳代謝を行うことが難しくなっていく。 ハンドレッドでは、多くのキャラクターが様々な環境の変化に暴露され、穏健派が強硬派に、強硬派が穏健派に、…

ドラマ「ハンドレッド」から学んだこと

「人類の存続のための犠牲」という錦の御旗のもと、ハンドレッドでは多くの人々が選別され、殺されていく。 牛や豚は、人類よりも個体数が多い。即ち、種としては繁栄しているものの、人類の管理下であり、狭い檻の中で、自由に歩き回ることすら許されず、挙…

結婚するのは誰か

「娘さんと結婚させてください」 多くの男性陣は、恋人の実家に足を運ぶ時、少なからず緊張するだろう。そして、恋人の両親に(主に父親に)結婚の許しを乞う。 これは、ドラマや映画等のコンテンツでもお馴染みの光景だ。どれぐらいの割合で世の男性が許し…

切望する理想郷

選択をした結果が望ましいものではなかった場合、「あの時、こうしていれば、、、」と後悔しがちだ。 だけれども、別の選択をしていれば本当に望ましい結果を招来できたのだろうか。これは、人が陥りがちなバイアスのような気もする。 別の選択をすれば望ま…

選ぶ自由

アメリカ連邦地裁による「女子はスカートしか履いちゃいけない」校則の違憲判断。 他人に実害を与えないのであれば、選ぶ自由はあっていい。 伝統的価値観を理由に持ち出す人がいるが、それを根拠に人の選択肢を奪うのは単なる詭弁でしかない。 そういう意味…