嫌われないように生きる人生は幸せなのか
幼少期から他人の評価を酷く気にかけた。
他人の目が気になるあまり、萎縮して動きが小さくなる。誰かが自分の悪口を言っているのではないか、誰かに嫌われていないか、と常に考えてしまう。
それもあり、学校に疲れて中学校では不登校に、大学生の時は鬱病にもなった。
鬱病が契機となり、そこから自分の人生を見つめ直し、自問自答をした結果、もう既に誰かに嫌われている、という答えで落ち着いた。
嫌われていることを前提とすれば、嫌われないように迎合する必要もない。そう考えた瞬間から、荒廃していた心は静謐を迎えた。
リースマンは、他人指向型、内部指向型、伝統指向型で社会的性格を類型化した。過去の自分は他人指向型で、今の自分は内部指向型だ。
たった一度だけのちっぽけなこの人生、せっかくなら他人がどうこうではなく、自分の意志に愚直なまでに従順でありたい。そうやって生きていれば、いつ死んでも幸せだ。