ちゃらんぽらんたん日記

社会 society に興味があります。

ドラマ「ハンドレッド」から学んだこと

「人類の存続のための犠牲」という錦の御旗のもと、ハンドレッドでは多くの人々が選別され、殺されていく。

 

牛や豚は、人類よりも個体数が多い。即ち、種としては繁栄しているものの、人類の管理下であり、狭い檻の中で、自由に歩き回ることすら許されず、挙句の果てには食肉として出荷されて短命に終わる一個体としては、到底「繁栄」などという豪華絢爛な文言を用いることはできない。

 

「個」よりも「種」、個に具備されている「人権」よりも「人類」にプライオリティを求めることは、全体主義的帰結を招くのであって、「人類」の存続という大義名分のもとに多くの人々の虐殺が容認されることになる。

 

有り体に言えば、そのように人類が存続していくことを所望するならば人類は存続する価値はないと思う。

 

そのところをハンドレッドは改めて再認識させてくれた。「個」よりも「種」を優先させることは、ロクなことにはならない。